小児の陥没呼吸は見逃し厳禁!胸が凹む原因と深夜の救急受診基準
小児科の夜間当直医や救急救命センターの現場から最も多く寄せられる警告が、「眠っているから朝まで様子を見ようという誤解」です。
小児科オンライン診療サービス「あんよ」の知見や現役小児科医の報告によると、陥没呼吸を起こしている子どもが目を閉じて静かにしている場合、それは「心地よく眠っている」のではなく、激しい呼吸運動によって体力を限界まで使い果たし、「消耗しきって意識が遠のいている」可能性が極めて高いと指摘されています。さらに、気道の狭窄によって体内に二酸化炭素が蓄積する「CO2ナルコーシス」に陥ると、中枢神経が麻痺して傾眠状態(呼びかけてもウトウトする状態)を引き起こします。これを親が「ぐっすり眠った」と錯覚してしまうことこそ、家庭内で起きる最たる悲劇の引き金です。
受診時に医師へ正確な病状を伝えるために不可欠なのが、スマートフォンを活用した陥没呼吸動画見分け方の実践です。夜間救急の診察室に入った瞬間、子どもが緊張して泣き叫んだり、一時的に呼吸パターンが変わってしまい、自宅での異変を医師が確認できないケースは日常茶飯事です。
服をめくり上げて胸とお腹がはっきりと映る角度から、「照明を明るくして10〜15秒間の動画」を撮影してください。動画内に以下の努力呼吸小児見逃しサインが映っているかどうかを医師は瞬時に見極めます。
- 乳幼児肩呼吸鼻翼呼吸:息を吸うたびに肩が上下に大きく動き、鼻の穴が外側にピクピクと大きく広がる。
- シーソー呼吸:息を吸うときに胸が凹んでお腹が大きく膨らみ、吐くときに胸が上がってお腹が凹む逆転現象。
- 頭部動揺(下顎呼吸):吸気にあわせて下あごが突き出たり、頭が前後にガクンと揺れる。
- 喘鳴と呻吟:胸に耳を近づけると「ヒューヒュー」と音がする、吐く息に合わせて「ウッ、ウッ」と苦しげな声を漏らす。