マヂカルラブリー野田クリスタルの筋肉革命!ガリガリからの進化劇
野田クリスタルが本格的なウエイトトレーニングに着手したのは、2014年の春頃、彼が27歳を迎えた時期に遡ります。それまでの彼は、身長178cmに対して体重はわずか60kg前後しかなく、あばら骨が浮き出るほどの細身でした。そんな彼を突き動かした背景には、芸能人生を左右する2つの切実な契機が存在していました。
第1の理由は、幼少期から憧れ続けていたダウンタウン・松本人志の影響です。当時、松本が圧倒的な筋トレによって肉体をビルドアップさせていく姿を目の当たりにした野田は、強い衝撃を受けました。「自分も松本さんのようになりたい」「強くたくましい肉体を手に入れたい」という純粋な崇拝と直感が、彼をジムのフリーウエイトエリアへと向かわせた原動力でした。
そして第2の、より切実な現場の動機が「身体の物理的限界と重度の腰痛」でした。当時のマヂカルラブリーの舞台は、床を転げ回り、高くジャンプして背中から叩きつけられるような、常軌を逸したアクロバティックなボケの連続でした。痩せ細った骨格のまま過激な動きを繰り返した結果、野田の腰と関節は悲鳴を上げ、芸人を続けることすら危ぶまれるほどの痛みに見舞われていたのです。
当時のインタビューやトークライブにおいて、彼は「体を張った破天荒な芸を貫くには、まず絶対に壊れない装甲(筋肉)を身にまとわなければ命がもたないと痛感した」と述懐しています。生き残るための防衛本能と、お笑い界の頂点への憧憬。この2つが合致した瞬間から、彼の肉体改造ストーリーは幕を開けました。