ネイルチップをジェルでつける危険性と真相|プロが教える安全な固定術

ネイルチップをジェルでつける危険性と真相|プロが教える安全な固定術を詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

ネイルチップを長期間装着した際に発生する最悪の健康被害の一つが、爪が緑色や黒褐色に変色する「グリーンネイル」です。「爪にカビが生えた」と勘違いされるケースが多々ありますが、皮膚科学的なグリーンネイルの予防と原因の正体は、自然界に広く存在する常在菌の一種である「緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)」の異常増殖です。

緑膿菌は湿気と適度な温度、そして爪のケラチンや皮脂などの有機物を好む細菌です。ジェルを使ってチップを貼り付けた際、自爪のカーブとチップのカーブが完全に一致していないと、目に見えないミクロな隙間(リフト)が生じます。手洗いや入浴によってその隙間に水分が入り込み、ジェルによって密閉された空間で水分が蒸発できなくなると、まさに緑膿菌にとって最高の培養温床が完成してしまいます。

緑膿菌が産生するピオシアニンという緑色色素が爪甲に沈着すると、ヤスリで削っても簡単には落ちません。万が一グリーンネイルになってしまった場合は、直ちにすべてのネイル施術を中止し、爪が完全に生え変わるまで乾燥と清潔を保つか、皮膚科での適切な外用薬治療を受ける必要があります。

これを防ぐためには、装着前の徹底的な消毒エタノールによる脱脂、自爪とチップの隙間を完全にゼロにするテクニック、そして「端がわずかでも浮いてきたら絶対に放置せず、その日のうちにオフする」という衛生管理の徹底が不可欠です。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。