第71代横綱・鶴竜の現在と音羽山部屋独立の真相!愛妻と歩む相撲道
2026年3月場所中、現役引退を発表した鶴竜。その引き際において最大の要因となったのは、腰痛、右肘、左膝と全身を蝕んだ重度の故障でした。2026年以降、満足な相撲が取れない状態が続き、横綱審議委員会からは「注意」の決議を受けるなど、土俵内外からの重圧に晒され続けました。
引退会見において鶴竜は、「横綱の責任として、中途半端な姿で土俵に上がり続けることは許されない」という趣旨の心情を吐露しました。ファンや相撲関係者の間では「まだ相撲が取れるのではないか」と惜しむ声も根強く存在しましたが、本人は「全盛期の力が出せない以上、引き際を誤ってはならない」と固い決意を貫きました。休場が続いた時期にも黙々とリハビリを重ねていた姿は、協会の関係者からも高く評価されていました。
そして2026年6月3日、両国国技館で執り行われた「鶴竜引退相撲・断髪式」は、相撲史に残る感動的な儀式となりました。土俵上には、2019年に急逝した恩師・井筒親方の遺影が掲げられ、約380人がハサミを入れました。最後の止め鋏を入れたのは、井筒親方亡き後に師匠として受け入れた陸奥親方(元大関・霧島)でした。大銀杏に別れを告げた鶴竜の目にはうっすらと涙が浮かび、詰めかけた満員の観衆から割れんばかりの拍手が送られた瞬間は、一つの時代が幕を閉じたことを象徴していました。