再開発に揺れるハッピーロード大山の今と未来!分断の真相を徹底追跡
ハッピーロード大山商店街を語る上で避けて通れない最大のトピックが、名物アーケードの物理的分断です。雨の日でも傘を差さずに端から端まで買い物ができた総延長約560メートルのアーケードは、なぜ切り裂かれなければならなかったのでしょうか。
その決定的な理由は、東京都が推進する特定整備路線「都市計画道路 補助第26号線」の事業認可と工事着工にあります。補助26号線は品川区から板橋区に至る東京の主要環状道路構想であり、大山地区においては商店街の中央部を斜めに横断するルートで設計されました。首都直下地震時の延焼遮断帯や緊急輸送道路を確保するという防災上の大義名分のもと、商店街を貫く幅20メートルの幹線道路を通すため、アーケード屋根の一部撤去と沿道家屋の大規模な立ち退きが執行されたのです。
この道路計画に伴い、商店街振興組合や住民による長年の議論、一部での反対運動や慎重論が交わされたものの、用地買収が進み、商店街は物理的に「駅側エリア」と「川越街道側エリア」の2つに分断される結果となりました。
立ち退きと再開発の波を受け、多くの看板店や昭和レトロな個人商店が惜しまれつつシャッターを下ろしました。閉店・移転を余儀なくされた主な店舗ジャンルと街の記憶は以下の通りです。
- 惜しまれつつ閉店した老舗精肉・総菜店:手作りコロッケやメンチカツで連日行列を作っていた個人精肉店が、店主の高齢化と立ち退き期限が重なり完全閉業。
- 昭和の面影を残す純喫茶・甘味処:数十年にわたり地元住民の社交場だったレトロ喫茶や和菓子店が暖簾を下ろし、長年の常連客から惜しむ声が続出。
- 移転・再出店を選択した店舗:一時仮設店舗で営業を継続し、タワマン低層部の新商業ゾーンへ近代的な装いで戻ってきたベーカリーやドラッグストア。