座間9人殺害事件の全真相|被害者が標的とされた理由と死刑囚の今
東京地裁立川支部で開かれた裁判員裁判において、最大の争点となったのは「被害者の承諾の有無」でした。弁護側は「被害者らは自殺を承諾してアパートを訪れていた」として承諾殺人罪にとどまると主張。死刑回避を模索しました。
しかし、白石死刑囚本人は法廷での検察側尋問や記者面会において、「承諾はなかった」「抵抗された」「全員を騙して襲った」とあっさり自供。2026年12月15日、矢野直樹裁判長は判決理由において次のように厳しく指弾しました。
「9人全員が殺害を承諾していなかったことは明らかである。被害者らは生きることへの葛藤を抱えながらも、殺害されることを望んでいなかった。被告人は自己の性欲を満たし、金銭を得るために被害者らの心の隙を利用したにすぎず、極めて悪質で残虐である」
裁判所は求刑通り死刑判決を言い渡し、白石死刑囚自らが控訴を取り下げたことで、2026年1月に死刑が確定しました。また、事件当時に激しい議論を呼んだのが座間事件の被害者写真をめぐる過剰報道です。卒業アルバムの写真やSNSの投稿画像が無制限にメディアで晒されたことで遺族の尊厳が深く傷つけられ、実名報道やプライバシー保護のあり方に一石を投じる結果となりました。