階段の書き方完全攻略|パースの狂いを防ぐ補助線と図面の極意
階段作画が破綻する根本原因は、「水平方向の消失点」だけで高さを捉えようとすることにあります。階段は斜面(スロープ)であるため、水平な地面に向かう消失点の真上、または真下に「傾斜消失点(上昇消失点・下降消失点)」が存在します。
アイレベル(目線の高さ)と傾斜消失点を正しく結ぶ補助線を使えば、奥に行くにつれて縮む階段の遠近比率を正確に算出できます。
一点透視による正面・見上げ構図の割り出し方
一点透視で階段を描く手順は以下の通りです。
- アイレベル上に消失点(VP)を1つ設定し、階段の横幅と最前列の1段目(蹴上げと踏み面)を矩形で配置する。
- 階段全体の最上段と最下段を結ぶ外枠の「直方体」を消失点に向けて伸ばす。
- 直方体の側面に対角線を引き、アイレベル上の消失点の真上にある「傾斜消失点」に向かってスロープの傾斜補助線を引く。
- 対角線分割法(側面をジグザグに対角線で割る手法)を用いて、奥に向かう各段の奥行きを等分割する。
二点透視で斜めアングルを描く実践法
斜めから見下ろす・見上げる二点透視の場合、左右2つの消失点(VP1・VP2)に加え、縦方向のパース基準を徹底します。階段の側面が見える角度では、スロープの傾斜面を先に1枚の「斜めの板」として二点透視上に構築し、その斜面に対して階段のギザギザを刻み込んでいくアプローチが最も歪みを防げます。