断崖の絶景!布引観音釈尊寺の歴史と善光寺伝説の真相を徹底取材

断崖の絶景!布引観音釈尊寺の歴史と善光寺伝説の真相を徹底取材に関する最新のニュースを速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。

山門をくぐり、険しい参道を登り詰めた参拝者を圧倒するのが、巨大なオーバーハングの岩壁に抱かれるようにそびえる朱塗りの観音堂(本堂)です。

建築様式は、京都の清水寺や鳥取の三徳山三仏寺投入堂と同様の懸造(かけづくり/舞台造り)を採用しています。垂直に切り立った岩肌に太い欅の柱を組み上げ、床下を支える構造美は圧巻であり、釘を極力使わずに組まれた木組みの力強さと、自然の岩壁との一体感は見る者を息をのませます。舞台の上に立つと、眼下には千曲川の深い渓谷が広がり、遠く浅間山麓の雄大な景色を一望できます。

さらに注目すべきは、観音堂の奥深く、外からは見えにくい岩窟内に鎮座する「宮殿(くうでん)」です。これは本尊を安置するための厨子であり、鎌倉時代の正嘉2年(1258年)の建立銘が確認されています。組物や細部の彫刻に鎌倉後期の建築様式が色濃く残されており、長野県内でも最古級の建造物として国の重要文化財に指定されています。岩肌の湿気や風雪から守られた洞窟内であったからこそ、760年以上の風雪に耐えて奇跡的に原形を留めることができました。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。