自転車のチェーンが外れた!工具なし・手袋不要の緊急復旧術と原因
SNSや大手知恵袋などのコミュニティを検証すると、「チェーンが外れたからそのまま足で思い切りペダルを踏み込んだら直った」という武勇伝めいた書き込みが散見されます。しかし、整備現場のチーフメカニックたちは「それは最も危険で、修理代を数倍に跳ね上げる自爆行為」と口を揃えます。
実際に、ペダルを力づくで踏み込んだ結果、外れて弛んでいたチェーンがフレームのリア三角やクランクアームの裏側に強烈な力で食い込み、金属フレームを深く削り取ってしまった事例が後を絶ちません。最悪の場合、チェーンのリンクピンが曲がって破断したり、ディレイラーが後輪のスポークに巻き込まれて後輪ホイールごと全損したりする大事故に繋がります。
また、ネット上では「チェーンのたるみはチェーンカッターで1コマ詰めれば直る」というDIY情報も広く出回っています。しかし、これは一時しのぎに過ぎません。金属リンクが摩耗してピッチ(歯と歯の間隔)が狂っているチェーンのコマを詰めても、スプロケット側のギアの歯とピッチが合わなくなるため、加速時に激しい歯飛びを起こしてかえって危険です。自転車チェーンの伸びと交換時期を正しく見極め、伸びたチェーンはカットするのではなく「新品に総交換する」のが整備業界の鉄則です。