山本キッド最後の言葉と最期の真相|グアム闘病で遺した愛のメッセージ
KID氏が体調の異変を感じ、精密検査を受けたのは2016年頃のことでした。下された診断は、消化器系のがん(胃がん)。発見された時点ですでに進行しており、決して楽観視できるステージではありませんでした。
しかし、彼はリングで幾多の強敵をマットに沈めてきたように、「必ず自分の力で乗り越えてみせる」と病魔に立ち向かうことを決意します。治療の拠点として選ばれたのが、自身がジム(KRAZY BEE Guam)を構え、深い愛着を寄せていたアメリカ・グアム島でした。常夏の温暖な気候、青い海、澄んだ空気に囲まれた環境で、抗がん剤治療と並行して食事療法や自然療法を取り入れ、免疫力を高める日々が続きました。
グアムでの生活は、壮絶を極めました。体重は現役時代のたくましい筋骨隆々たる姿から徐々に落ち、過酷な治療の副作用による激痛や吐き気と戦う毎日。それでも彼は、周囲の前では決して弱音を吐きませんでした。妻のゆいさんは24時間体制で彼を支え、栄養管理やマッサージを続け、家族一丸となって奇跡を信じ続けました。
そして2018年8月26日、KID氏は自身の公式Instagramで、突如としてがん闘病中であることを公表します。「絶対元気になって、帰ってきたいと思ってます」という前向きなメッセージには、数万件を超える激励のコメントが寄せられました。しかし、公表時点で彼の病状はすでに限界を迎えていました。公表からわずか23日後の9月18日、最愛の家族に看取られながら、41歳の生涯を静かに閉じたのです。