9人ダンスが圧倒的迫力を生む理由とは?神フォーメーションと最新選曲
ダンス初心者のコミュニティやネットの掲示板では、「奇数人数はセンターが1人に決まるから、偶数よりもフォーメーションを組むのが簡単だ」という言説がまことしやかに語られています。しかし、これはプロの現場から見れば極めて危険な誤解です。
5人や7人であればセンターを起点としたシンメトリーが直感的に維持しやすいものの、9人規模になると「人間の視野角の限界」を超え始めます。最前列のセンターから見て、最後列の両端に位置するメンバーは視界に入りません。つまり、メンバー同士がアイコンタクトを取れない死角が構造的に生まれるのです。
さらに深刻なのが「身長差のマネジメント」です。9人の中で身長差が15センチ以上ある場合、単純に前後2列や3列で並べると、後列の小柄なメンバーが前列の高身長メンバーの影に完全に隠れてしまいます。プロの振付師は、メンバーの頭頂部を結んだラインが綺麗な山型、あるいはV字の稜線を描くように立ち位置(アサイン)を決定します。「奇数だから中央にエースを置けば形になる」と安易に考えると、舞台上でただの雑多な人の塊に見えてしまうという落とし穴を忘れてはなりません。