新政「陽ノ鳥」なぜ買えない?定価と入手方法・味の評判を徹底解剖
日本酒の既成概念を覆す味わいとして、SNSや専門メディアで常にトレンドの上位を飾る「陽ノ鳥」。その人気の根源は、新政酒造8代目蔵元・佐藤祐輔氏が主導する実験的醸造ライン「プライベートラボ(Private Lab)」における徹底したクラフトマンシップにあります。
陽ノ鳥は、仕込み水の代わりに清酒を投入して醸す「貴醸酒(きじょうしゅ)」と呼ばれる極めて贅沢な製法を採用しています。通常の日本酒造りでは、三段仕込みの最終段階(留添)で水を加えるところを、完成した純米酒を惜しみなく注ぎ込むことで、酵母の発酵を適度に抑え、米本来のエキス分と濃密な糖分を酒液の中に凝縮させます。
「まるで上質なソーテルヌ(貴腐ワイン)や完熟マンゴーのような濃密な甘みがありながら、アフターテイストは驚くほど軽やか」と評される独特の風味は、秋田県産米と生酛(きもと)造り、そして自社発祥の「6号酵母」が織りなす強烈な酸味のバランスによって成立しています。従来の甘口酒にありがちだった重さやくどさが一切なく、モダンガストロノミーや洋食とのペアリングを好む若い世代を中心に熱狂的な支持を集めています。