寺尾常史の死因と壮絶な闘病記|角界の貴公子が遺した魂
相撲界に激震が走った突然の訃報から時間が経過した現在も、錣山親方の遺した功績とその無念の死を惜しむ声はやみません。日本相撲協会が発表した公式記録および関係者の証言によると、死因は「うっ血性心不全」でした。享年60という若さでした。
親方は現役時代から徹底した稽古量と激しい突っ張りで体重110kg前後の軽量な体を極限まで酷使していました。引退後も持病の不整脈や不整脈源性右室心筋症といった深刻な心臓疾患に悩まされており、数年前からはペースメーカーを植え込む手術を受けるなど、入退院を繰り返す過酷な闘病生活が続いていました。
病状が悪化し医師から絶対安静を指示されても、本場所や稽古場に足を運び続けた親方の姿は多くの相撲記者の胸に刻まれています。関係者によると、2026年秋頃からは体調の波が激しくなり、同年12月に入って東京都内の病院へ再入院。集中治療室(ICU)での懸命な治療もむなしく、愛する家族や関係者に見守られながら静かに息を引き取りました。「最後まで土俵と弟子たちのことが頭から離れなかった」という関係者の言葉通り、文字通り命を削って相撲界に尽くした生涯でした。