三菱の韓国撤退は本当か?重工訴訟と自動車撤退の真相【2026最新】

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三菱の韓国事業を語る上で最もセンシティブかつ撤退説を再燃させる要因となっているのが、三菱重工業を巡る旧朝鮮半島出身労働者(いわゆる徴用工)訴訟の現状です。

韓国大法院(最高裁)は2018年、三菱重工や日本製鉄に対して元徴用工らへの損害賠償支払いを命じる確定判決を下しました。これを受け、原告側は韓国内にある三菱重工の財産(商標権や特許権など)の差し押さえおよび現金化(売却命令)手続きを推進。日本政府は「1965年の日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決済み」との一貫した立場を崩しておらず、三菱重工もこれに歩調を合わせ、韓国司法の賠償命令には応じない姿勢を貫いています。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権下で設立された韓国政府傘下の財団が賠償金を肩代わりする「第三者弁済方式」が提示されたことで、一時の全面衝突状態からは外交的な局面変化が見られました。しかし、一部原告の受取拒否や供託手続きを巡る法廷闘争はくすぶり続けており、三菱重工側は「韓国内に新規の直接資産を極力置かない」という厳格なリスクヘッジ策を実行しています。

報道各社の取材や法曹関係者の証言によると、三菱重工は韓国現地での資産差し押さえリスクを最小化するため、直接的な資本投下や現地法人資産の保有を極限までコントロールしており、これが「三菱重工が韓国から実質的に撤退したのではないか」と観測される主因となっています。実際には全面撤退という宣言ではなく、「法的・資産保全上のリスク管理を徹底した上での限定的オペレーション」が現状の実像です。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。