なぜベジータは絶望した?「もうだめだおしまいだ」の元ネタと真相

なぜベジータは絶望した?「もうだめだおしまいだ」の元ネタと真相とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ネットミームとして広く浸透したことで、「ベジータ=序盤で喚いて何もしなかった臆病者」という極端なイメージを抱く人も少なくありません。しかし、作品を最後まで注意深く鑑賞すると、全く異なる真実が見えてきます。

動けなくなっていたベジータの胸ぐらを掴み、泥の中に放り投げたのはピッコロでした。「それでも貴様は誇り高きサイヤ人の王子か!手出しできないなら消えてしまえ!」と激しい怒声で叱咤されたベジータは、激しい葛藤の末に最後の力を振り絞り立ち上がります。

「俺は…俺はサイヤ人の王子だーっ!」と叫びながら超サイヤ人へと変身し、ブロリーへ特攻。一撃で返り討ちに遭い岩盤に沈むものの、瀕死の悟空へ自らの「気」を託す決断を下します。悟空へのライバル心から気を渡すことを最後まで拒絶していたベジータが、サイヤ人の誇りと仲間の命運を背負い、プライドを曲げて力を託したからこそ、悟空はブロリーを打ち破ることができたのです。

つまり、あの名言は単なる弱腰の描写ではなく、「底知れぬ絶望を味わった人間が、プライドを再構築して立ち上がるためのドラマ的タメ(反発の助走)」として機能していました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。