岡崎体育とポケモンの深すぎる絆|神曲「ポーズ」から映画まで徹底解剖

岡崎体育とポケモンの深すぎる絆|神曲「ポーズ」から映画まで徹底解剖の特集記事をお届けします。最新トレンドが満載です。

エンタメ業界において、タレントやアーティストが大型IPとタイアップすることは珍しくありません。しかし、その多くが一過性のビジネスプロモーションとして消費される中、なぜ岡崎体育だけがファンダムから「仲間」として迎え入れられたのでしょうか。その背景には、自他共に認める「ポケモンガチ勢」としての生々しいバックボーンがあります。

岡崎体育は、1996年に発売された初代『ポケットモンスター 赤・緑』を小学生時代にリアルタイムで体験した直撃世代です。その愛着は大人になっても衰えるどころか、レーティングバトルにおける「種族値」「個体値」「努力値」といった対戦廃人レベルの対戦理論を日常的に把握・運用するレベルにまで達していました。

テレビ東京系で放送されていたバラエティ番組『ポケモンの家あつまる?』(ポケんち)への出演時、そのガチっぷりは視聴者に強烈なインパクトを与えました。単なるゲストとしての愛想笑いではなく、対戦コーナーでは環境メタを意識した本格的なパーティを構築し、本気のプレイングを披露。出演者や視聴者を驚嘆させました。また、近年のポケモンカードゲーム(ポケカ)ブームにおいても、公の大型イベントやエキシビションマッチにプレイヤーとして参加し、緻密なプレイングを見せています。

楽曲の制作過程でも、この当事者性が遺憾なく発揮されています。『ココ』の劇伴制作にあたっては、自室にこもり、ストーリーボードを1コマずつ熟読しながら、登場するポケモンの呼吸音や森の環境音まで計算に入れて音を配置したといいます。「ポケモンが本当にこの世界に生きていたらどんな音が鳴るか」を思考できるのは、長年プレイヤーとしてポケモンの息遣いを感じ続けてきた彼だからこそ到達できた領域です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。