長嶋茂雄の右手切断の真相とは?ポケットの理由と脳梗塞後遺症の現在

長嶋茂雄の右手切断の真相とは?ポケットの理由と脳梗塞後遺症の現在についての真相をご紹介します。

公の場において長嶋氏が右手をポケットに収め、あるいは手袋を着用している背景には、医学的な配慮とスーパースターとしての誇りという「2つの決定的な理由」が存在します。

【医学的理由:筋緊張と痙縮(けいしゅく)の防止・保護】

脳梗塞による片麻痺の後遺症では、筋肉が勝手に引きつれて関節が曲がってしまう「痙縮(拘縮)」が発生しやすくなります。脱力したまま腕をぶら下げていると肩関節の亜脱臼や血行不良、思わぬ打撲の危険があるため、ポケットに入れて安定させたり、専用の手袋で保温・圧迫ケアを行ったりすることがリハビリ医学上非常に有効とされています。

そしてもう一つ、見逃せないのが「ミスタープロ野球」としての美学です。

現役時代から華麗なプレーと圧倒的なオーラでファンを魅了し続けてきた長嶋氏は、不自由になった右手の状態を無防備に晒すことを好みませんでした。「ファンに夢を与える存在でありたい」「弱々しい姿を見せて同情されたくない」という強烈なプロ意識から、麻痺した右手をスーツのポケットにスマートに収めるスタイルを選んだのです。この所作は、長嶋氏流のダンディズムと不屈の闘志の表れに他なりません。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。