相撲部屋の胃袋を支える「ちゃんこ長」の給料と役割!引退後の真相
ここで、ネット上で散見されるちゃんこ長に関する典型的な誤解を是正しておきます。
誤解1:「ちゃんこ長=ちゃんこ鍋専門の料理人」
前述の通り、「ちゃんこ」とは鍋料理だけを指す言葉ではありません。相撲部屋で力士が食べる食事全般を意味します。したがって、ちゃんこ長が指揮を執る献立には、鍋だけでなく、刺身の盛り合わせ、豚の生姜焼き、鶏の唐揚げ、カレーライス、パスタ、中華炒め、サラダ、小鉢に至るまであらゆる家庭料理・宴会料理が含まれます。ちゃんこ長には、和食のみならず洋食・中華まで網羅する幅広い調理技術が求められます。
誤解2:「引退後は日本相撲協会に料理人として雇用される」
「ちゃんこ長として功績を残せば、引退後も協会の調理スタッフとして雇用される」という噂がありますが、これは明確な誤りです。相撲協会にはそのような専属料理人ポストは存在しません。引退後に角界に残れるのは、年寄名跡を取得した親方、もしくは行司、呼出、床山、世話人、若者頭といった限られた協会員のみです。ちゃんこ長を務めた力士も、引退すれば一人の民間人として自らの力でセカンドキャリアを切り拓かなければなりません。