もうかの星の正体とは?牛レバ刺し超えの味と寄生虫リスクを検証
生食肉の規制が厳しい日本において、なぜサメの心臓が生食できるのか、そして寄生虫や細菌のリスクはどうなのかという点は、口にする前に誰もが抱く疑問です。この疑問を解く鍵は、法規制の枠組みと生物学的な構造の違いにあります。
2012年に牛レバーの生食が法律で一律禁止された主因は、牛の腸内に存在する「腸管出血性大腸菌(O157など)」が胆管を通じてレバー内部に侵入・潜伏するため、内部まで完全に無菌状態に保つことが不可能だった点にあります。一方、「もうかの星」は魚類に分類されるため、牛や豚を対象とした家畜肉の生食規制の適用外となっています。
気になるアニサキスなどの海洋性寄生虫リスクについては、アニサキスが主に寄生するのは内臓表面や消化管、筋肉組織の表層であり、強固な筋繊維で構成された循環器系(心臓の筋肉組織内部)に寄生する確率は極めて低いとされています。さらに、現在流通している通販用のお取り寄せ商品の多くは、マイナス20度以下で24時間以上(またはマイナス30度以下で急速冷凍)の冷凍処理が徹底されており、万が一の寄生虫リスクも完全に死滅処理されています。
また、サメ類特有の「アンモニア臭」を心配する声もありますが、アンモニアは尿素が分解されて発生するものであり、鮮度抜群の状態で即座に血抜き・内臓処理されたモウカザメの心臓にはアンモニア臭が蓄積しません。適切な鮮度管理と下処理さえ施されていれば、極めて安全かつクリーンに生食を楽しめる食材です。