最重度知的障害の判定基準と生活実態|親亡き後を守る2026年最新支援
最重度知的障害の現場において、家族を精神的・肉体的な極限状態へと追い詰める最大の要因が「強度行動障害」の併発です。激しい自傷行為(頭を壁に打ち付ける、自分の手を噛みちぎる)、他害行為(家族や職員を叩く・噛みつく)、激しいパニック、器物破損、睡眠障害などが昼夜を問わず繰り返されます。
思春期を迎えて体格が親を上回ると、家庭内での介護は物理的な崩壊を迎えます。殴打による家族の骨折や慢性的な不眠により、家庭内がシェルター化する事例も少なくありません。こうした事態を受け、厚生労働省の福祉サービス利用基準では最高度の判定である障害支援区分 区分6が適用されます。区分6は最も手厚い給付を受けられる基準ですが、給付決定が下りたからといって受け皿が自動的に用意されるわけではありません。
現実には、最重度知的障害者 グループホームやショートステイの門を叩いても、「自傷・他害が激しく職員体制が追いつかない」「他の入居者の安全が保てない」という理由で利用を断られるケースが後を絶ちません。その結果、最終的なセーフティネットである強度行動障害 施設入所(障害者支援施設)を希望することになりますが、全国的な入所待機者は数千人規模にのぼり、待機期間が数年以上に及ぶことも珍しくないのが現場の冷酷な実態です。