幻の青うなぎはなぜ青いのか?岡山児島湾の味と値段・旬を徹底解明
天然青うなぎの旬の時期は5月から11月下旬にかけてです。とりわけ産卵のために海へ下る直前、初秋から晩秋(9月〜11月)の「下り鰻」は、アナジャコを飽食して脂が乗り切り、年間で最も美味と称されます。
卸値相場はキロ単価で15,000円〜30,000円以上に達し、大型の特上品になると豊洲市場や銀座の割烹で1匹数万円の値がつくことも珍しくありません。なぜこれほどの高値がつくのか、その希少価値の背景には以下の物理的要因が存在します。
- 漁獲量の激減と熟練の伝統漁法:児島湾での青うなぎ漁は、夜間に潮の満ち引きを利用して仕掛ける伝統のはえ縄漁や穴ジャコを餌にした一本釣りが中心です。1日に数匹しか獲れない日も多く、供給が需要に追いつきません。
- 生息域の限定性:アナジャコが豊富に生息する児島湾・旭川・吉井川の合流汽水域という、ごく限られたピンポイントの環境でしか育ちません。