ヘボン式ローマ字の書き方完全ガイド|パスポート表記と訓令式の違い
「たかがローマ字の1文字違い」と軽視してはならない。国際民間航空機関(ICAO)の規定により、国際線航空券の氏名スペルとパスポートの氏名スペルは完全に一致していなければ搭乗できない。
旅行代理店や航空会社の現場取材によると、年間で数多くの渡航者がローマ字の入力ミスによるトラブルに見舞われている。SNSや相談窓口に寄せられる典型的な被害例は以下の通りだ。
「新婚旅行の際、夫が航空券を『YOSUKE(ようすけ)』で予約していたが、パスポートの記載は標準ヘボン式の『YOSUKE』ではなく、以前申請した非ヘボン式の『YOHSUKE』だった。チェックインカウンターで搭乗を拒否され、出発当日に当日普通運賃の航空券(片道約35万円)を買い直す羽目になった。」(30代男性・旅行会社相談窓口への報告)
「ネット予約サイトでクレジットカード名義を『SHINPEI』と入力したが、パスポートの公式表記は『SHIMPEI(B/M/P前のM変換)』だった。海外の現地ホテルでデポジット用のカードとパスポートの提示を求められた際、名義不一致としてチェックインを一時拒否され、深夜に警察立ち合いの本人確認が行われた。」(20代女性・海外個人旅行体験談)
航空券の予約システム上、氏名のスペル訂正は「名義変更(他者への譲渡)」とみなされるケースが多く、軽微なスペル修正であっても手数料(1件あたり5,000円〜数万円)が発生するか、最悪の場合は航空券の全額キャンセル・再購入を強いられる。自動のヘボン式ローマ字 変換ツールを無批判に使った結果、思わぬ落とし穴に嵌まるケースが後を絶たない。