犬が泡を吐く原因と危険サイン|白・黄色別の見分け方と緊急対処法

犬が泡を吐く原因と危険サイン|白・黄色別の見分け方と緊急対処法の注目されている理由をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

「単なる胃もたれだろう」と様子見を選択した結果、取り返しのつかない事態に陥るリスクを避けるためには、危険な全身症状のチェックが欠かせません。獣医師が救急搬送を推奨する犬の嘔吐における危険なサインの見分け方を整理しておきましょう。

特に注意すべき兆候が、犬の嘔吐に加えて震えやぐったりとした虚脱が見られるケースです。強い腹痛によるショック状態、低血糖、急性膵炎、腹膜炎、重度の脱水などが進行している恐れがあり、数時間単位での病状悪化が懸念されます。歯茎の粘膜が白っぽくなっていたり、毛細血管の再充満時間(歯茎を指で圧迫してピンク色に戻るまでの時間)が2秒以上かかったりする場合は、血液循環不全に陥っている明確なサインです。

また、犬が白い泡を吐きながら咳や呼吸困難を伴っている場合は、呼吸器系および循環器系の重篤な疾患が疑われます。小型犬に好発する気管虚脱や、老犬に多い僧帽弁閉鎖不全症などの心疾患に伴う肺水腫では、肺や気管に溜まった体液が白い泡状の喀痰として吐き出されます。「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音、舌が紫色に変色するチアノーゼが見られたら、迷わず酸素吸入が可能な救急動物病院へ連絡を入れてください。

大型犬や胸の深い犬種(ゴールデンレトリーバー、ラブラドール、ドーベルマンなど)で最も警戒すべき救急疾患が、犬の胃拡張胃捻転症候群(GDV)の初期症状です。胃がガスと液体で急激に膨張し、自転するように捻転を起こすこの疾患は、発症から数時間で死に至る極めて危険な病態です。大量の白い泡や粘液を繰り返し吐こうとするのに何も吐き出せない(空嘔吐)、腹部が太鼓のようにパンパンに張る、落ち着きなく歩き回るといった症状が出現した場合は、1分1秒を争う外科手術の適応となります。

さらに、好奇心旺盛な若齢犬で頻発するのが、犬の誤飲・異物摂取による閉塞に伴う泡吐きです。おもちゃの破片、靴下、竹串、果物の種などが消化管に詰まると、通過障害を起こした胃液や唾液が逆流し、大量の泡を吐き続けます。異物が腸管壁を圧迫して壊死や穿孔を引き起こす前に、内視鏡や開腹手術による摘出が必要です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。