千日回峰行の達成者一覧|過酷な四無行を越えた歴代大阿闍梨の全貌
Q1:比叡山の千日回峰行を達成すると、どのような地位や特権が与えられますか?
A1:満行を果たした僧侶には「北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり)」の称号が授与されます。また、平安時代以来の格式として、履物を履いたまま京都御所に昇殿できる「土足参内(どそくさんだい)」の特権が認められています。宗内および信徒の間では生身の仏(生き仏)として最高の敬意を払われます。
Q2:現代でも行の途中で挫折したら本当に短刀で切腹するのですか?
A2:現代において実際に自害に至る事態は極力回避される体制が整えられています。行に入る前段階(百日回峰行など)で肉体的・精神的な適性が極めて厳しく見極められ、完遂できないと判断された者は本行に入ることが許されません。ただし、行者が携行する短刀と死出紐は形骸化した飾りではなく、「途中でやめることは死を意味する」という不退転の精神的支柱として現在も厳格に携帯されています。
Q3:大峯千日回峰行と比叡山延暦寺の千日回峰行の最大の違いは何ですか?
A3:比叡山延暦寺の回峰行が7年間かけて京都の街中巡礼や「堂入り(四無行)」を含む複雑な段階制をとるのに対し、吉野・金峯山寺の大峯千日回峰行は、5月〜9月の開山期間中に毎日標高差1300m・往復48kmの峻険な山岳トレイルを9年間(計1000日)歩き続ける点に特徴があります。ルートの険しさと高低差においては大峯山が極めて過酷とされています。