宮崎駿と庵野秀明の40年愛憎劇|ナウシカから続く師弟の真相
ファンの間で長年囁かれ続けている最大の関心事が、『風の谷のナウシカ』続編(通称:ナウシカ2)を庵野秀明が制作するのではないかという噂です。この憶測は単なるファンの妄想ではなく、宮崎監督本人の公式な発言が火種となっています。
過去の対談番組において宮崎監督は、「僕はもうナウシカをやる気はないけれど、もし続きを誰かがやるなら庵野がやればいい」と公然と語っています。原作漫画版『ナウシカ』は全7巻に及ぶ長大な叙事詩であり、劇場映画で描かれたのは序盤の第2巻半ばまでにすぎません。特に後半に描かれる「墓所の主」との対決や生命倫理の暗部を映像化できる器量は、世界中で庵野秀明をおいて他にいない――これは宮崎監督自身の本心であると同時に、弟子に対する最大の挑戦状でもありました。
2012年には、東京都現代美術館で開催された展覧会のために、庵野氏が企画しスタジオジブリが協力した特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』が制作されました。この作品でナウシカの巨神兵が特撮表現として蘇ったことは、両者のクリエイティブな連帯を如実に示しています。現在、スタジオジブリが日本テレビの子会社化を経て持続可能なアーカイブ管理へと舵を切る一方、庵野氏率いる株式会社カラーは文化財保全やアニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)の運営でもジブリと協調路線を敷いています。