実写版ゾロ役の新田真剣佑とは?世界を唸らせた肉体美と抜擢の舞台裏
実写化において最大の懸念材料とされていたのが、両手に持った刀に加えて「三本目の刀を口に咥えて戦う」という三刀流殺陣アクションの映像化でした。現実の物理法則において、口に真剣やプロップを咥えたまま激しい立ち回りを演じることは、顎関節や頸椎に凄まじい負荷がかかるため、極めて危険かつ困難とされていたからです。
新田真剣佑は、この難題に対してCGの多用に逃げることなく、可能な限り自身のフィジカルで演じ切るアプローチを選択しました。父・千葉真一氏から受け継いだ空手や器械体操、殺陣の基礎をベースにしつつ、撮影地である南アフリカ・ケープタウンに長期滞在し、現地のスタントチームとともに数カ月に及ぶ猛特訓を敢行。特に、口に咥える和道一文字のプロップに関しては、歯型に合わせて成形された特注のマウスピース型グリップを開発し、激しいアクションでもブレない首のインナーマッスルを鍛え上げました。
また、画面越しでも一目で「歴戦の剣士」と分かる分厚い胸板とシャープな広背筋を作り上げるため、撮影期間中は厳格なPFCバランス管理とウエイトトレーニングを徹底。単なるボディビルダー的な筋肥大ではなく、刀を鋭く振り抜くための実戦的な肉体を完成させたのです。