「不謹慎」を叩くSnsの歪み:炎上を過熱させる正義感の正体

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こうした過激化するネット世論について、実業家の西村博之(ひろゆき)氏は度々言及している。同氏によれば、かつての匿名掲示板時代におけるネットカルチャーは、「嘘を嘘と見抜けないと難しい」という前提のもと、どこか冷めた客観性やスルー技術が共有されていた。しかし、誰もが常用するオープンなSNS時代へシフトしたことで、文脈を解釈する能力の個人差がダイレクトに表面化することとなった。

西村氏が指摘するように、文脈を無視して一部の切り抜きや単語だけに過剰反応し、正義感に任せて攻撃を仕掛ける「自警団」のようなユーザーが増加した。皮肉なことに、ネットが大众化し身近になった結果として、多様な価値観を許容するゆとりが失われ、不寛容な自警行為ばかりが目立つ文化へと変容してしまったのだ。発言の真意やユーモアの文脈を解釈することなく、「不謹慎」のラベルを貼って思考停止に陥る態度が、ネットの議論空間を急速に痩せ細らせている。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。