【2026年現地ルポ】さいたま市立病院が挑む「医療崩壊の防波堤」――救急Dxと周産期ケアの最前線を追う
2026年春に本格施行された医師の時間外労働上限規制。急性期病院の多くが当直体制や手術スケジュールの再考を迫られるなか、同院はいち早く大胆なタスク・シフティング(業務移管)へ舵を切った。
病棟を支えているのは、特定行為研修を修了した看護師や、カルテ入力を代行する医療クラークたちだ。医師が「診断と治療」という本来の専門領域に集中できる体制を整えた結果、過酷を極めた当直明けの過密スケジュールは大幅に緩和された。スタッフの疲弊を防ぐ取り組みは、医療ミスの抑止と定着率の向上という明確な果実を結んでいる。