常体とは?敬体との違いやレポート・論文で失敗しない書き方を徹底解説
常体で文章を作成する際、文末が単調に「〜だ」「〜である」ばかりで連続すると、稚拙でリズムの悪い悪文に陥ります。論文やレポートで推奨される代表的な文末表現のバリエーションを把握しておくことが重要です。
文末のバリエーションを豊かにするための常体の語尾・文末一覧は以下の分類を活用します。
- 断定・事実の記述:「〜である」「〜だ」「〜となる」「〜を指す」「〜を示す」
- 考察・推論:「〜と考えられる」「〜と推察される」「〜と見られる」「〜と判断できる」
- 先行研究やデータの引用:「〜と述べている」「〜と指摘されている」「〜と報告されている」
- 可能性・傾向:「〜の可能性がある」「〜の傾向が見られる」「〜が生じやすい」
- 必要性・提言:「〜が求められる」「〜が必要である」「〜すべきである」
特に学術的な論文の文末表現ルールでは、個人的な主観や曖昧な感情表現を完全に排除しなければなりません。「〜だと思う」「〜ではないでしょうか」といった主観語尾は学術的評価を著しく下げます。
具体的なだ・である調の例文で比較してみましょう。
【悪い例文(主観的・敬体混在):】
「今回の実験結果を見ると、A成分を加えたことで反応速度が劇的に上がったと思います。この結果は非常に興味深く、今後の新薬開発に役立つのではないでしょうか。」
【良い例文(客観的・正しい常体):】
「実験結果より、A成分の添加に伴い反応速度が前年同期比で約14.8%上昇したことが確認された。このデータは、今後の新薬開発における有用性を示唆していると考えられる。」
このように、数値を具体的に提示し、「思う」を「確認された」「示唆していると考えられる」に置き換えるだけで、学術文書としての信頼性が飛躍的に高まります。