「手のひら前」は失礼?万歳三唱の正しい作法と意外な落とし穴
詳細を見る
この独特な歓喜の表現は、いつどのようにして社会へ広まったのだろうか。ルーツを辿ると、明治22年(1889年)の大日本帝国憲法発布の際、青山陸軍錬兵場での大観兵式にて明治天皇をお迎えする沿道の学生たちが歓呼の声をあげた出来事に突き当たる。これが現代に通じる万歳三唱の原点とされている。
その後、時代と共に政治や民間の祝宴へと浸透していった。昭和28年の解散総選挙で話題を呼んだ吉田茂元首相の「バカヤロー解散」における解散宣言直後の万歳や、後の自由民主党結党式など、政治の重大局面でも万歳三唱は象徴的な儀式として繰り返されてきた。時代を超えて受け継がれてきた日本の伝統文化は、時々の政治的ドラマや社会の情景と深く結びつきながら形作られてきたのである。