シンビジューム植え替え完全ガイド!失敗原因と株分け・用土のプロ技
Q1:葉がすべて落ちてシワシワになったバックバルブは、植え替え時に切り捨てても良いですか?
A1:バルブが黄色く変色し、触ってスカスカ・ブヨブヨに腐っているものは根元から完全に切り落として破棄してください。しかし、葉がなくても緑色や硬さを保っているバックバルブは、株全体の貴重な水分・栄養タンクとして機能しています。株元に3バルブ以上の健全な親株がある場合は切り離して「バックバルブ伏せ(水苔で包んで新芽を出させる増殖法)」に活用でき、バルブ数が少ない株であればそのまま残して一緒に植え込むのが安全です。
Q2:根が鉢の内側にガチガチに張り付いて抜けません。力任せに引っ張っても大丈夫ですか?
A2:葉やバルブを力任せに引っ張ると、成長点であるバルブの首折れを引き起こし、株に致命傷を与えます。プラスチック鉢の場合は、鉢の外側を足の裏や木槌で全方向から踏み揉むように圧迫して隙間を作るか、万能ハサミやカッターで鉢自体を縦に切り裂いて解体してください。高価な陶器鉢であっても、株を無傷で救出するためには鉢を金槌で割って取り出す判断が推奨されます。
Q3:水苔植えの株を購入しましたが、植え替え時にバーク+軽石へ変更しても大丈夫ですか?
A3:全く問題ありません。むしろ近年の日本の高温多湿な夏を乗り切るには、水苔+素焼き鉢よりもバーク+軽石+プラスチック深鉢の組み合わせの方が根腐れ防止の観点から圧倒的に育てやすくなります。移行する際のポイントは、古い水苔をピンセットや流水を使って根の芯から一粒残らず完全に除去することです。水苔が中途半端に残ったままバークを混ぜると、内部で水苔だけが腐敗して根を痛める原因になります。
Q4:植え替えをした年の冬は、やはり花を咲かせるのは諦めるべきでしょうか?
A4:適期(4月〜5月)に正しい手順で行い、「3バルブ以上」を確保した株分けや鉢増しであれば、その年の冬〜翌春に十分開花します。ただし、大幅に根を切り詰めた場合や、株を小さく分けすぎた場合は、植物が自身の体勢立て直し(バルブの充実)を優先するため、1年間は花芽がつかないことがあります。無理に咲かせようと秋以降に肥料を与えすぎず、翌々年の爆発的な開花を目指してじっくりバルブを太らせてください。