北千住「梅の湯」創業1927年の熱湯と井戸水が語る下町銭湯の真実
湯が熱い。44度を超える。江戸っ子好みの鋭い熱さが、皮ふを心地よく刺激する。
梅の湯の最大の武器は、その水質にある。敷地内にある井戸から、地下約80メートルの水脈を掘り当てて汲み上げている。水道水特有のカルキ臭がなく、水質そのものが非常に柔らかい。この豊富な地下水を、ガス燃料などを用いてじっくりと沸かし上げている。
温度設定と浴槽構造
浴槽は大きく分けて2つのエリアで構成されている。
- 深い浴槽(立位・ジェット): 背中や腰に当たる噴射刺激とともに、身体の芯まで熱を伝える構造。
- 浅い浴槽(座位・バイブラ): 底面から泡が立ち上り、肌表面を優しく包み込む。
季節によって温度調節が行われており、春夏時期でも43度から45度という高めの設定が保たれる。初めは足先を入れただけで緊張が走るが、肩まで浸かると不思議と身体の力が抜けていく。水質がまろやかであるため、高温でありながら肌への刺すような痛みが少ないのが特徴だ。