凛とした白磁に咲く一輪の華。陶芸家・中原真希が天草陶石と歩んだ美の軌跡

凛とした白磁に咲く一輪の華。陶芸家・中原真希が天草陶石と歩んだ美の軌跡にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

中原真希の作品に漂う張り詰めた空気感と計算された造形美。その根底には、彼女が歩んできた初期のキャリアが大きく影響している。

1995年、女子美術大学デザイン科を卒業した中原は、日本を代表するデザイン事務所の一つである「STUDIO80」に入社した。そこは空間、家具、インテリアが高度に融合する空間デザインの最前線だった。建築的な美意識や立体に対する多角的な視点は、この時期に培われたものだ。

だが、既製品や空間のコーディネートにとどまらず、自らの手で「素材」そのものと向き合い、ゼロから形を作り出したいという欲求が徐々に大きくなっていく。

2000年、彼女は安定したデザインの職を辞し、愛知県立瀬戸窯業高等技術専門校の門をたたいた。さらに翌2001年には、磁器の発祥地である佐賀県立有田窯業大学校へ進学。都市のモダンなデザインの世界から、泥と炎が支配する伝統工芸の現場へと身を投じたのだ。

中原真希の作品作りの背景にある工房の風景
山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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