【2026年最前線】海を制する者が脱炭素と防災を制す――最新「海 フロート」技術が変える日本の沿岸風景
高潮や巨大台風による被害が激化するなか、静岡県や高知県の沿岸自治体が熱視線を送るのが、防災特化型の浮体構造物だ。通常時は海上に静かに浮かび、巨大な波が襲来した際には自動でバラスト水を制御して水深を変化させ、波浪エネルギーを相殺するシールドとして機能する。
さらに、その内部には大型のリチウムイオン蓄電池と海水淡水化プラントが内蔵されている。万が一、地震や津波で陸上の送電網や給水インフラが遮断された場合でも、海岸線に横付けされたこのフロートから避難所へ電力と飲用水を即座に供給できる仕組みだ。防災とインフラ維持を両立させる「動く防災拠点」は、自治体の避難計画を劇的にアップデートしている。