閣議決定とは?国会を通さない仕組みや法律との違い・効力を解説

閣議決定とは?国会を通さない仕組みや法律との違い・効力を解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

閣議決定の最大の特徴の一つが、多数決ではなく「全閣僚の全会一致」が慣例となっている点です。大臣が一人でも反対して署名を拒否した場合、その議題を閣議決定することはできません。

この全会一致ルールが徹底されている背景には、日本国憲法第66条第3項に規定された「内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ」という大原則があります。内閣は国会に対して一枚岩の組織として責任を負わなければならないため、内部に対立を残したまま対外的な意思決定を行うことが許されないのです。

では、閣僚の中にどうしても納得しない反対者がいた場合はどうなるのでしょうか。内閣総理大臣には憲法第68条第2項により「国務大臣の罷免権(クビにする権限)」が保障されています。どうしても方針に同意しない大臣がいる場合、首相はその大臣を罷免して自らが大臣を兼任するか、新たな大臣を任命して即座に署名させ、全会一致を成立させることができます。事実上のトップダウン構造を担保する強大な権力が首相に集中しているからこそ、全会一致という厳格な形式が維持されています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。