ニトリの跳ね上げベッドは買いか?収納力と耐久性の真実を徹底検証
部屋が狭いのではない。床の使い方に無駄があるのだ――。創業者である似鳥昭雄氏が率いる株式会社ニトリホールディングスは、長年にわたり日本の住空間におけるデッドスペースの撲滅を掲げてきた。その象徴的な回答のひとつが、床板をまるごと持ち上げる構造を持つ跳ね上げ式ベッドだ。
引き出し式の収納ベッドでは、引き出すためのクリアランスとしてベッドサイドに数十センチの空間を確保しなければならない。だが、上部へ展開する跳ね上げ機構なら、壁際に寄せて配置しても収納力を一切犠牲にしない。スーツケース、冬用羽毛布団、キャンプギア。普段の生活動線を圧迫していた大型の荷物が、寝具の下へ音もなく収まっていく。
企画から部材調達、製造、物流、販売までを一気通貫で手掛ける家具・インテリアSPA(製造小売業)のビジネスモデルによって、ニトリはこの構造的にコストがかさみやすい家具を、一般消費者が手の届く価格帯へと押し下げた。自社サプライチェーンの強みを活かした合理的な価格設定が、これまで高嶺の花だった大型収納ベッドの敷居を劇的に引き下げた背景がある。