茜色に染まる北極圏、太平洋を渡る微粒子――2026年カナダ山火事が突きつける「地球沸騰」の凄惨な現実
巨大な火災から立ち上る煙の柱は、高度数万メートルに達し大気圏の対流圏界面を突破した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)やNASAの地球観測衛星が捉えたデータには、北米から太平洋全域を覆い尽くす帯状の巨大な煙の痕跡が鮮明に刻まれている。
日本国内でも、春先から初夏にかけて黄砂とは質の異なる独特の霞が観測される日が増えた。微細な木々のアッシュや有害化学物質を含む大気が高空の気流に乗って東アジアへ飛来。呼吸器疾患のリスクや太陽光の遮断による農作物への影響など、日本もすでに環境破壊の当事者として巻き込まれている。