渋谷Humaxシネマ閉館の舞台裏と記憶に残る名作、跡地の未来
日本の映画史に語り継がれる奇跡の波紋は、まさにこの場所から広がっていった。制作費わずか300万円ほどの自主制作作品『カメラを止めるな!』の伝説的な上映だ。当初は都内わずか2館という極小規模での公開だったが、観客の熱狂的な口コミとSNSの爆発的な拡散により、劇場の熱量は一気に頂点へと達した。
連日の全席完売と立ち見の熱気。小さな劇場だからこそ生まれた生の感動が、日本全国を巻き込む社会現象へと膨らんでいった。既存の映画配給・興行市場が持つ従来の常識を根底から覆したこの大旋風は、ミニシアター・単館系映画が持つ底力と未知の可能性を世界へ力強く証明してみせた。