緒方貴浩が切り拓くスポーツ心理学の未来:視覚予測とデータ解析がもたらすアスリート進化の全貌

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対戦型スポーツにおいて、反応速度の向上には生理的な限界が存在する。人間の神経伝達速度を劇的に早めることは容易ではない。ならば、勝敗を分ける要素は何か。答えは「予測」にある。

緒方貴浩氏の研究は、選手が相手の身体動作からどのような視覚情報を抽出し、次の動きを予測しているのかという点に焦点を当てている。特にテニスやソフトテニスのような高速球技において、熟達者はボールそのものだけでなく、相手の体幹や肩の回転、フォームの微細な変化を鋭く観察している。いわゆる「近位部情報(proximal body information)」の利用能力だ。

長年の実験とデータ収集により、熟達者と初心者の視線挙動や情報処理プロセスの決定的な違いが明らかになってきた。直感に見える判断も、実は高度にパターン化された脳内情報処理の結果に過ぎない。このメカニズムを可視化することこそが、同氏の研究基盤となっている。

テニスにおける予測判断とスポーツ心理学の研究
山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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