日本の爵位制度はなぜ廃止されたのか?華族の序列と末裔の現在

日本の爵位制度はなぜ廃止されたのか?華族の序列と末裔の現在に関する質問を詳しくまとめました。最新データをご確認ください。

明治維新によって江戸幕府が崩壊すると、新政府はそれまで独自の格式を持っていた「公家」と「大名(藩主)」を統合する必要に迫られました。1869年(明治2年)の版籍奉還に伴い、公家と諸侯をひとまとめにして「華族」と呼ぶ新たな身分が設定されたのが制度の始まりです。

その後、欧米列強に対抗しうる立憲国家体制を整えるため、1884年(明治17年)に「華族令」が制定されました。これにより、中国の古代王朝やヨーロッパの貴族制度を参考にした5つの爵位が正式に導入され、日本の貴族制度が確立します。

華族令の制定によって、旧来の公家や大名家だけでなく、明治維新に多大な功績のあった政治家や軍人(伊藤博文や山縣有朋ら)も「新華族」として爵位を授与されました。国家の指導層を固め、将来開設される帝国議会(貴族院)の基盤を作る狙いがあったのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。