磁器に蠢く異形の美:陶芸家・由良薫子が切り開く現代工芸の新境地

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圧倒的な描き込みです。磁器の白い肌に、細筆が縦横無尽に奔ります。そこに立ち現れるのは、古典的な花鳥風月ではなく、見る者の視覚を揺さぶる不気味で愛おしい異形たち。

由良薫子の作品を眼前にしたとき、多くの人がまずその密度の高さに息をの絶ちます。東洋の伝統的な磁器制作で用いられてきた技法を忠実に継承しながらも、描かれる対象は完全に彼女の脳内に広がる架空の生態系です。美と醜、奇妙さと愛らしさ。対立する要素が一つの器の上で完璧な調和を保っています。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。