タランティーノ告発!35Mm絶滅と配信独占の闇を解き明かす
ネットフリックスやHBO Maxといった大手ストリーミングサービスの普及は、観客に圧倒的な利便性をもたらした。ボタン一つで無数のタイトルにアクセスできる自由。だが、その華やかなカタログの裏には巨大な罠が潜む。アルゴリズムが推奨しない作品、あるいは配信権の更新コストに見合わない作品は、容赦なくライブラリから消去される。
一度プラットフォームから削除され、物理メディアも存在しない映画は、配信権の再取得が行われない限り誰の目にも触れることはない。デジタル化によって「永久に保存される」はずだった映画文化が、実際には事業者の経営戦略一つでいつでもアクセス不能になる儚い砂の城であったことが浮き彫りになっている。