ブレーキ鳴きを解消!鳴き止めグリスの正しい塗り方と危険なNg箇所
鳴き止めグリスを扱う上で、何があっても侵してはならない絶対的なルールが存在します。それは、塗ってはいけない危険箇所を完璧に把握することです。
ブレーキパッドの摩擦材(ライニング面)およびディスクローターの摺動面には、いかなるグリスや油分も付着させてはいけません。万が一油脂が付着すると、ブレーキを踏んでも摩擦係数がゼロに近付き、摩擦熱で油が気化して滑る現象が発生。「ブレーキペダルを床まで踏み込んでも車が止まらない」という最悪の制動不能事故へ直結します。
また、裏面であっても「たっぷり塗れば効果が上がる」という思い込みは大間違いです。ここにも塗りすぎによるトラブルが潜んでいます。過剰に盛られたグリスは、走行時の強烈なブレーキ熱で液化し、遠心力によってローターやライニング面へ飛散します。さらに、過剰なグリスは周囲のブレーキダストや砂利を大量に吸着して硬い研磨カスへと変貌し、キャリパーピストンの作動不良やパッドの偏摩耗を引き起こす引き金にもなります。