長野県伊那市に伝わる「まゆ玉」の歴史と知られざる由来を独占取材

長野県伊那市に伝わる「まゆ玉」の歴史と知られざる由来を独占取材に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。

日本の民俗学を切り拓いた柳田國男は、著書や調査記録の中で、小正月に行われる予祝(よしゅく)儀礼の重要性を繰り返し唱えた。とりわけ信州の伊那谷周辺に色濃く残る繭玉飾りの風習には、古代から続く日本人の信仰構造が凝縮されているとみている。

1月15日を中心とする小正月の時期、人々は木の枝を山から切り出し、家族全員で団子を丸めて飾った。これは秋の収穫をあらかじめ祝って実現を引き寄せる「予祝」の意味を持ち、農村社会における精神的支柱となってきた。柳田の民俗学的な視点を通してみると、伊那の地に残る造形は、自然の恵みを前払いでも感謝するという日本独特の精神文化を現代に伝える貴重な遺産であることがわかる。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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