おみくじ「吉の順番」に潜む罠?神社本庁が明かした序列の真実

おみくじ「吉の順番」に潜む罠?神社本庁が明かした序列の真実の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

日本全国約8万の神社を包括する神社本庁において、おみくじの序列には一定の基本的な見解が示されている。一般的な基準として挙げられるのは「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶」という配列だ。このパターンでは、「吉」は小吉と末吉の間に位置づけられる。

ところが、別の有力な解釈では「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」となり、「吉」が大吉の真下に躍り出る。この二重基準が、長年参拝者の頭を悩ませてきた混乱の根源だ。

神社本庁の広報担当部署や神道研究者の説明によれば、「吉」という文字そのものが純粋な幸福状態を指すため、それを細分化した「中吉(中くらいの吉)」や「小吉(控えめな吉)」よりも本来の「吉」を上位とみなす神社が存在する。一方で、段階的なボリューム感として大・中・小・末という言葉の階層を優先し、その中間点あるいは末尾近くに「吉」を据える神社もある。2026年という時代を迎えてもなお、全国統一の絶対的な規格が存在しないのは、それぞれの社寺が守り継いできた由緒や信仰の多様性を何より重んじている証左にほかならない。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。