激動の2026年、オーストラリアが選ぶ道:アンソニー アルバニー ジー首相の地政学戦略と日豪新時代の衝動
オーストラリアの資源外交は、もはや単なる天然ガスの輸出にとどまらない。リチウムやコバルト、希少土類(レアアース)といった脱炭素社会と最先端産業を支える基幹資源の供給において、同国は世界的ハブとしての確固たる地位を築いている。日本企業にとっても、豪州での権益確保はサプライチェーンのリスク分散における最優先事項だ。
キャンベラが主導する緑化インフラ開発計画は、水素・アンモニアサプライチェーンの構築とも直結している。石炭依存からの脱却を模索する豪州国内の政治的リアリズムと、エネルギー安全保障を揺るがす国際情勢の狭間で、実利重視の資源取引が激しさを増している。