縄文時代は何年前から?教科書を覆す「1万6000年前」の新常識

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かつての歴史教科書では「縄文時代は紀元前約8000年(今から約1万年前)に始まった」と記述されていました。しかし、2000年代以降の考古科学の進歩によって、この年代観は大きく修正されています。現在、学界のスタンダードとなっている縄文時代の始まりは、今から約1万6000年前(紀元前1万3800年頃)です。

この劇的な年代の遡りを決定づけたのが、青森県外ヶ浜町にある大平山元(おおだいやまもと)I遺跡の発掘調査です。同遺跡から出土した無文土器に付着していた炭化物を、高精度な放射性炭素年代測定(AMS法:加速器質量分析法)で分析した結果、約1万6500年〜1万5500年前という極めて古い測定値が算出されました。

放射性炭素年代測定は、大気中の炭素14の崩壊スピードを利用して年代を割り出す手法ですが、過去の大気変動を補正する「暦年較正(キャリブレーション)」の技術が導入されたことで、誤差が極めて少ない実年代の特定が可能になりました。この科学的根拠により、日本の縄文土器の出現は世界最古級の土器文化の一つとして国際的にも高く評価されています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

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