鯰組が遺した木造建築の真実──職人魂と普請道楽の40年

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2010年代、鯰組は意外な挑戦をした。中東・ドバイでの茶室構築だ。砂漠の国で、日本の伝統建築を再現する。湿度も気候も、木材の調達環境も全く異なる。

それでもコー・岸本氏は引き受けた。日本から檜と杉を空輸し、現地で組み上げた。釘を使わない伝統工法は、ドバイの建築関係者を驚かせた。「地震がない国で、なぜそこまで複雑に組むのか」という質問に、岸本氏はこう答えたという。「美しさのためだ」と。

完成した茶室は、ドバイの富裕層や文化愛好家の間で話題となった。日本文化への関心を高めるだけでなく、木造建築の可能性を世界に示す象徴的なプロジェクトとなった。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

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