2026年、Sns空間を侵食する「Spice Post」現象の正体:なぜ私たちは「過激な一文」に感情を奪われ続けるのか
変化の波は個人にとどまらない。日本国内の大手企業やスタートアップの広報戦略も、過渡期を迎えている。従来のリスク回避型テキストは、アルゴリズムから「関心が低いコンテンツ」とみなされ、驚くほど届かなくなったからだ。
都内のIT企業でSNSマーケティングを担当する30代男性は明かす。「事前のリスクチェックを重ねた優等生的なお知らせは、もはや誰の画面にも表示されません。あえて賛否が分かれる切り口や、業界の裏側に斬り込むエッジの効いた投稿を打たなければ、競合の埋没に呑み込まれてしまうのが現実です」。企業の広報担当者がリスクと背中合わせになりながら、ギリギリの「スパイス」を振りかける展開が常態化している。