ミヤBmの効果と真相|ビオフェルミンとの違いや噂を徹底解剖
ミヤBMの主成分は、1933年に宮入近治博士によって発見された酪酸菌(宮入菌 / Clostridium butyricum)です。日本発の有用菌であり、医療現場において半世紀以上にわたり整腸剤の主軸として活用され続けています。
最大の特徴は、菌体そのものが硬い殻のような構造である「芽胞(がほう)」を形成する点にあります。一般的な乳酸菌やビフィズス菌は強酸性の胃酸や消化液に弱く、経口摂取しても大半が腸に到達する前に死滅してしまいます。しかし、芽胞に包まれた宮入菌はpH1〜2の過酷な胃酸環境や胆汁酸、さらには熱にも耐え抜き、ほぼ100%生きたまま大腸まで到達します。
大腸に到達した宮入菌は発芽・増殖し、食物繊維をエサにして短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」を大量に産生します。この酪酸が腸内環境において極めて重要な役割を果たします。
酪酸の産生によって腸内が弱酸性に保たれると、悪玉菌の増殖が抑えられ、善玉菌(ビフィズス菌など)が自律的に増えやすい土壌が形成されます。さらに、酪酸は大腸の上皮細胞におけるエネルギー源の約70%を担っており、腸管の粘膜バリアを修復・強化する作用を持っています。
これにより、腸の蠕動(ぜんどう)運動が正常化され、水分吸収のバランスが整います。結果として、便が固く出にくい「便秘」と、水分過多で腸が過敏になっている「下痢・軟便」という、一見正反対の症状の双方に対して優れた改善効果を発揮します。
なお、医療機関で処方されるミヤBMには「ミヤBM錠」と「ミヤBM細粒」の2つの剤形が存在します。有効成分の宮入菌末の含有比率はどちらも同様に規格化されていますが、細粒は小児や高齢者、嚥下機能が低下している患者にも服用しやすいよう設計されています。成人であれば効果に差はないため、自身の飲みやすさや医師の処方方針によって選択されます。